カビ分解データ

調査目的

エアープロット塗布が浮遊真菌数へ及ぼす影響を確認するために、エアープロット塗布前と塗布後における浮遊真菌数の測定を、事務所を対象として実施しました。

測定条件および測定方法

エアープロット塗布前である2010年10月27日と、塗布後である2010年11月10日において、床上高さ1.1mの室内浮遊真菌を測定しました。

好湿性真菌の測定にはPDA培地(ポテトデトストロース寒天培地)を、好乾性真菌の測定にはDG18培地を使用。
BIOSAMP(MBS-1000)を用いて100Lの室内空気をシャーレ上の培地に吹き付けた後、25℃の環境で5~7日間培養。その後、形成されたコロニー数(集落数)をカウントし、空気1㎥中の真菌数(cfu/㎥)に換算しました。
また、分離された真菌は形態学的同定を行い、真菌数の定量および同定は衛星微生物研究センターに依頼しました。

試験機関

国立大学法人 豊橋技術科大学工学科

測定結果

表1は、検出された浮遊真菌の種類とその性質を示しています。
室内で見られる主な真菌は、主に外気由来のカビでありアレルゲンやカビ、毒となるAspergillus(コウジカビ)、Penicillium(アオカビ)、食品の腐敗の元となる好湿性のCladosporium(クロカビ)が多いですが、本測定でもそれらが検出されています。
図1は、浮遊真菌の測定結果を示しています。図1を見ると、

室内浮遊真菌濃度はAIJES-A002-2005に示されている換気、空調時における維持管理基準値(事務所の室内浮遊真菌濃度 50cfu/㎥)よりいずれも高いですが、PDA培地・DG18培地とも、塗布前の10月27日に比べて、塗布後の11月10日の方が浮遊真菌濃度が減少しています。

NOx除去性能試験

調査目的

エアープロット塗布が窒素酸化物(NOx)へ及ぼす影響を確認するために、エアープロット塗布前と塗布後におけるNOxの除去量を測定しました。

測定条件および測定方法

ファインセラミックス‐光触媒材料の空気浄化性能試験方法‐
第1部:窒素酸化物の除去性能(JIS R 1701-1)に基づく試験
試験材料:エアープロットAB(プラチナチタン触媒)
​試験片の材質:コンクリートブロック材

試験機関

財団法人 関西環境管理技術センター

測定結果

NO除去量は他社製品と比較して約9倍、NOx除去量は約4倍という結果になりました。